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★　絵画商法(展示会商法)　★

★手口★

無料の絵画展を開催してます
街頭で「絵画の展示会をやっている」と無料招待券などを配り、展示会に呼び込みます。この時点では販売目的は告げられない場合がほとんどです。絵を観ていると「お気に入りの絵はみつかりましたか？」などと販売員が話しかけてきます。「これが気に入った」などと言おうものなら、「この作家は近い将来必ず値上がりする」などとその絵をさんざん持ち上げ、買わせようとします。複数の販売員に囲まれること数時間。脅されすかされ、被害者が根負けして契約するまで離してくれません。

結局何を買わされるか？
売りつけられるものは大抵ちょっと知られている作家のリトグラフかシルクスクリーンで、値段は数十万~数百万と様々ですが、存命中の作家のものは数多く出回っていて、投機対象としては疑問が残ります。

秋葉原や原宿に行くと声をかけられる機会があると思いますので注意してください。

★体験談★

23歳のJ.Yさんは、秋葉原を歩いている時に路上で絵画展の案内をもらい、無料だというので会場に行きました。会場は薄暗く、十枚程度の絵しかありませんでした。そのうち販売員が近づいてきて絵の話をしているうちに、いつの間にか絵を買う買わないの話しになってしまい、ついたてに囲まれたブースで3人から執拗に購入を勧められたそうです。その時の口説き文句は、「この絵は必ず価値が上がる」「絵に興味が無くても資産として持っておいたほうが後々得をする」などと、もはや作家や絵の内容についてはどうでもいいような感じになっていったそうです。ついに根負けしたJ.Yさんは75万円のリトグラフを購入する契約を交わしてしまいました。後日クーリングオフをしようと問い合わせると、「自分から会場に来た場合はクーリングオフが効かず、解約する場合は違約金が発生する」と言われてしまい、結局違約金を支払って泣き寝入りしてしまいました。

『以前購入したことのある呉服店から旅行の招待を受け、１万円を払って参加した。誘われた時は、旅行先で着物の展示会があるが見るだけで購入は勧めないとのことだった。ところが、現地の旅館では無理やり展示会場に連れて行かれ、入口で履き物を取り上げられ、会場内では担当者３人に取り囲まれトイレに行くにも監視の人がピタリと付いてきた。結局、断り切れず150万円の着物を契約した。』

国民生活センターの事例より抜粋http://www.kokusen.go.jp/

★対策★

《重要》絵画商法(展示会商法)ではクーリングオフが効かない場合があります！

例えば、街で配っているチケットを使って展示会に行った場合、それは消費者が自らの意志で展示会に行ったことになり、特定商取引法ではクーリングオフ対象外になる場合があります。たとえ会場で強引に契約させられたりしても、この場合訪問販売には当てはまらないので、クーリングオフには応じてもらえないでしょう。契約解除もできず、また返品するとしても法外な違約金を取られてしまいます。どんなに契約を迫られても決して契約してはいけません。契約書にはサインしない。ハンコを押さない。同意しない。何が何でも断ってください。

対策としては、｢学生だと言い張る」「ともかく金が無いと主張する」などがありますが、最も有効なのは会場に足を運ばないことです。『無料』という響きに釣られてはいけません。タダより高いものは無いのですから。

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